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Supply Chain Guru Xの輸送最適化、世界記録に並ぶ

By LLamasoft  October 19, 2017

この夏、ラマソフトは全く新しいサプライチェーンデザインのソフトウェア・アプリケーション「Supply Chain Guru X」を発表しました。ニーズと目的に合った最善のソリューションをお届けできるよう、ユーザーの皆様から頂いたフィードバックの検討を重ね、最高のサプライチェーン最適化の技術を駆使した当社の次世代のフラッグシップ製品です。Supply Chain Guru Xでは、輸送最適化のソリューションテクノロジーも大幅に改善されています。最高の精度で効果的なアウトプットを提供するため行ったアップデートを、いくつかご紹介します。

パフォーマンスの向上

Supply Chain Guru Xは当社の主力の輸送最適化ソルバーで、輸送経路の分野で新たなベンチマークを打ち立てています。最近の例をご紹介すると、当社のソルバーは、大規模モデルを使って学術および民間ソルバーを評価する世界記録コンテストで、最高だと認められたソリューションに並ぶ成績を収めました。ラマソフトの新しいソルバー機能は、他のデータセットよりも速い10分間で解決処理を完了したばかりでなく、その活用可能な範囲も拡張性の高さも他より優れていました。この1年間、私たちは、コードのリファクタリング、アルゴリズムの強化、一貫した定義により、ソルバーを一から再構築しました。旧バージョンからSupply Chain Guru Xにバージョンアップすると、古い型のトラックから、今最もスマートで、最も速く、最も信頼性の高いスポーツカーに乗り換えたかのように感じるでしょう。

それでも新しいソルバーの素晴らしさが今ひとつ分からないという方のために、具体的な指標をいくつかご紹介しましょう。このパフォーマンス向上率の指標は、機能や問題の規模が異なる様々なユースケースを網羅した200のモデルを実行して算出されています。また、ノイズ除去のため、実行時間の計算には、解決に30秒以上かかるモデルのみを使用しています。モデルの全体的なパフォーマンスについて、Supply Chain Guru Xを旧バージョンと比較すると次のようになります。

 

  • 標準ルート最適化:

総コストが10.66%減少(車両最適化なしのモデルでは9.93%、車両最適化があるモデルでは11.16%)
実行時間が15%短縮(車両最適化なしのモデルでは14.59%、車両最適化があるモデルでは15.15%)

  • インターリーブ最適化:

総コストが24.73%減少(車両最適化のないモデルでは26.4%、車両最適化があるモデルでは23.98%)
実行時間が24.82%短縮(車両最適化がないモデルではなんと56.7%、車両最適化があるモデルでは4.89%)

  • ハブ最適化

総コストが6.64%減少
実行時間は旧バージョンと同じ

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主なアルゴリズムの改善

  1. 標準ルート最適化におけるコストベースの輸送資産選択

旧バージョンでは、標準ルート最適化ソルバーはユーザー定義の優先順位、または決定論的法則のいずれかに基づいて輸送資産を選択していました。これは時に、ユーザー選択の見落としにより最善の選択肢がテーブルに入らない状況に陥ることもありました。Supply Chain Guru Xでは、ソルバーは利用できる全ての輸送資産タイプについて経路を生成し、総輸送コストを最小限に抑える経路を選択します。注:これにより、特に定義済みの資産数が多いモデルでは複雑性が高まるため、解決時間が長くなります。しかしながら、他のアルゴリズムの改善で速度が大幅に向上しており、こうした処理が追加されても、時間は以前と同じか短くなっています(Supply Chain Guru Xでの標準モデルの実行時間は平均で15%短縮)。

 

  1. 標準ルート最適化での輸送手段の選択(直送コストのトレードオフ)

輸送モード選択に対するお客様のご要望にお応えし、Supply Chain Guru Xではこの部分の機能を拡張しました。スマートなソルバーが、複数拠点を経由した場合と直送の場合とのトレードオフを決定変数の一部として考慮し、どちらにすべきかを提案します。

 

  1. ウォームスタートのベースライン

ご存知の通り、輸送最適化は最適化により導かれるヒューリスティック分析で構築されます。しかしながら、稀にヒューリスティック分析がより良いソリューションを発見できないことがあり、その場合にウォームスタートの機能がサポートします。ウォームスタートは、ユーザーが良い選択肢だと考える経路を初期値として設定し、ユーザーがソルバーを導くことができます。その後、可能であればソルバーが改善を試行します。(改善が行われない場合は、非常に良いソリューションを構築したということです。そのようなソリューションを一から構築したという方は、当社に履歴書をお送りください! 弊社はいつでも才能のある人材を探しています。)

 

モデル化の改良

  1. 料金のモデル化がより柔軟に

Supply Chain Guru Xでは、カスタムパラメーター「UseRatesAsConstraint」を追加し、それをConfig_TO1で「TRUE」に設定することで、料金を制約として使用できるようになりました。ソルバーは、インプットのある料金レコードの経路のみを構築します。さらに、発地を基準とした料金、例えば、発地に依存、発地から最終着地、発地から最も遠い着地のように、「発地」は経路内の最初の集荷地点を参照します(これは資産の拠点と異なる場合でも同じです)。 ユーザーは、Config_TO1で「TRUE」に設定したカスタムパラメーター「UseAssetSiteAsOrigin」を使用することで、資産拠点を「発地」として扱うようソルバーに指示できます。

  1. 営業時間のモデル化がより柔軟に

ある輸送資産が午後4時50分に顧客に到着したとします。営業時間のテーブルによると、その顧客は午後5時に営業を終了します。荷下ろし時間は20分です。これを実行可能とするかどうかは、ユーザーによって違います。Supply Chain Guru Xでは、営業時間終了前にサービスを完了するというのがデフォルトになっていますが、Config_TO1で入力できるカスタムパラメーター「ServiceTimeEndInTimeWindow」を使用して、拠点の営業中にサービス時間が始まった場合に、営業終了後の拠点でサービスを続行するかどうかを選択できます。

  1. 全ての問題タイプに一貫した定義

異なる問題タイプを使用している時、一部のフィールドでつじつまの合わない挙動を経験したことがあったかもしれません。しかし、もうそのようなことはありません。ルート内の経由地、サービス時間、料金の計算時の一貫性が改善されました。

 

実行画面のインターフェースの簡略化

Supply Chain Guru Xでは、最もよく使われるパラメーターを表示するよう実行画面を簡略化しました。パラメーターを調整したいという上級ユーザー向けには、引き続き、Config_TO1でパラメーターを変更することも可能になっています。

  1. 5段階のソルバー設定スライドバー

お試しプロジェクト用にとにかく速く結果を出したい場合もあれば、一方で、時間をかけてより良いソリューションを見つけ出す必要がある場合もあるでしょう。Supply Chain Guru Xには、ソルバーを設定するスライドバーがあり、ソリューションの質と解決時間のバランスをコントロールすることができます。その質と解決時間のバランスは、ヒューリスティック探索領域を制御することによって調整します。探索領域を広げると実行時間が長くなりますが、より良いソリューションを見つける可能性が高まります。Supply Chian Guru Xの内部で、このスライドバーがコードの様々な部分の複数のパラメーター値を変更し、ヒューリスティック探索領域を一括して制御しています。(上級ユーザー向けに、Config_TO1で個々のパラメーターを制御することも可能になっています。)

デフォルトのソルバー設定では、探索領域と解決時間とのバランスが取れた状態になっています。一般的には、初めてモデルを構築するときは、ソリューションを素早く評価できるようソルバー設定を最速にするといいでしょう。そして、モデルを改良し洗練するにつれて、最適化作業の中で探索を拡張するよう設定を調整することができます。

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  1. 問題タイプの自動検出

Supply Chain Guru Xでは、問題タイプを選択する必要はありません。自動検出のモジュールがモデル構造を分析して、適切な輸送最適化問題を判断します。検出された問題タイプは、実行画面のログにはっきりと表示されます。 詳細設定のタブで、ユーザーが別の問題タイプを選択することもできます。

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ラマソフトの輸送最適化は、Supply Chain Guru Xでも引き続きお客様のニーズに適応し、最高のソルバー、機能、サポートを提供していきます。お客様の成功こそが、ラマソフトの成功です。Supply Chain Guru Xの素晴らしさを体験してください!

そのほかにも様々な参考資料をご用意しておりますので、弊社Webサイトの参考資料ページを是非あわせてごらんください。