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サプライチェーンシミュレーション

現在そして未来のサプライチェーンのパフォーマンスを予測

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本ホワイトペーパーの内容:

  1. はじめに
  2. サプライチェーンをシミュレートする理由とは
  3. シミュレーションをビジネスの課題に応用する方法
  4. 今こそシミュレーション導入の好機である理由
    供給:テクノロジーの進化
    需要:新たなビジネス動向
    ビジネスでのシミュレーションテクノロジーに対するニーズの推進力となっているのは?
  5. ラマソフトのエンタープライズシミュレーション・テクノロジー
    :独自のSimServer™ エンジン
  6. シミュレーション・ケーススタディ
    事例:複雑なビジネスロジックを説明する
    事例:シミュレーションを使った在庫最適化検証
    事例:生産計画と受注分散を調整する
    事例:鉄道車両数の判断にシミュレーションを使用する

はじめに

あらゆる状況下でサプライチェーンのパフォーマンスを予測できるとしたら?その価値は言わずもがなですが、果たしてそれは可能なのでしょうか?答えはサプライチェーンシミュレーションにあります。

シミュレーションテクノロジーは数十年にわたり存在しており、エンジニアや科学者によって使用され、実社会の変動性という困難な環境下での動作予測に役立っています。しかし、エンド・トゥ・エンドのサプライチェーンをシミュレーションすることは、数々の理由からそれが困難であることが分かっています。

  •  企業サプライチェーンの複雑性
  •  大規模な意思決定や大量のトランザクション
  •  ビジネスでの使用に耐えうるサプライチェーンシミュレーションソフトウェアの入手可能性

しかし、近年、2つの要素によりサプライチェーンシミュレーションへの注目が高まっています。最初の要素は、業務でのシミュレーションに対するニーズがかつてない程高まっていること。2つ目の要素は、ITの進化によりもたらされる信頼性の高いテクノロジーの出現です。

このホワイトペーパーでは、なぜサプライチェーンシミュレーションを行うべきなのかという理由について説明し、世界をリードする数々の企業において いかにシミュレーションがサプライチェーンデザイン機能の不可欠な要素となっていることを解説します。

 

サプライチェーンをシミュレートする理由とは

一見、その答えはシンプルに思えます。サプライチェーンの動作を正確に予測できれば、戦略や計画の遂行に関する重要な決定を行う態勢をさらに整えることができるからです。

しかし、サプライチェーンシミュレーションを使用することで、実際にはどういったことが予測できるのでしょうか?また、その予測はどれほど正確なのでしょうか?

離散事象シミュレーションは、サプライチェーン全体に渡るそれぞれのトランザクション、決定、活動に時間と変動性を考慮に入れた分析方式です。需要、調達リードタイム、輸送時間、荷役、生産といった要素に変動性を組み込んだエンド・トゥ・エンドのサプライチェーンの詳細なモデルを作成することにより、シミュレーションは、実行時点における次のような重要な測定基準を予測します。

  •  オンタイムデリバリ
  •  在庫レベル
  •  優先出荷
  •  コスト(物価変動など)
  •  リスク(欠品の見込み、生産中断など)
  •  製品寿命(保存可能期間など)
  •  持続可能性(地球温暖化ガスの影響など)
  •  供給遅延
  •  販売機会損失

シミュレーションを繰り返し実行することで、これら様々な変数が重なったときにサプライチェーンのパフォーマンスにどれほど大きな影響を与えるようになるのか、また、正と負の両方向にどれほど大きく変動するのかを検証することもできます。

 

シミュレーションをビジネスの課題に応用する方法

サプライチェーンシミュレーションの使用がパフォーマンスの予測と重要な決定の指針として役立つ例をいくつか紹介します。

ロバストな意思決定を行うため、あるいは誤った判断からビジネスを守るために、サプライチェーンシミュレーションを活用できる機会はたくさんあります。それではなぜ、極めて重要な決定を行う前にサプライチェーンオペレーションのシミュレーションを行わない企業があるのでしょうか?

それは、つい最近まで、グローバル規模で複雑に関連しあうサプライチェーンのシミュレーションや、サプライチェーンを構成する製品、ノード、トランザクションといった詳細レベルでのシミュレーションが不可能だったためです。しかし、現代のこれまでになく激しく変化するサプライチェーン状況と、技術の躍進とが相まって、サプライチェーンシミュレーションへの可能性に注目が集まっています。

 

今こそシミュレーション導入の好機である理由

エンタープライズシミュレーションは、需要と供給のコンバージェンス(収束)により、企業のサプライチェーン組織を通じて一般的に使用されるようになりつつあります。供給とは、この場合、 使いやすく、拡張性を備えた適切なシミュレーションテクノロジーの可用性を指します。需要とは、シミュレーションテクノロジーに対するニーズを増大させている新たな景況を指します。次のセクションでは、シミュレーションテクノロジーの需要と供給に影響を与えている、さらに決定的な要素について説明します。

供給:テクノロジーの進化

これまで、世界各地に数百の拠点(サプライヤー、製造、物流、顧客など)、数千種類もの製品、数百に上る注文数を包含するエンド・トゥ・エンドの企業サプライチェーンをシミュレーションすることは不可能でした。しかし、数々のテクノロジーの進歩により、実務レベルの詳細度でサプライチェーンを本格的に分析することのできる新たなエンタープライズソリューションが現れています。

エンタープライズソリューションのパワーを解放する最も重要なテクノロジーの進化には次のようなものがあります。

  • コンピューターの演算能力: サプライチェーン全体に渡って個々のイベントや決定をSKUおよび注文単位の詳細度でシミュレーションするには、かなりの演算能力が要求されます。最大のボトルネックとなっていたRAMや処理速度が大幅に向上されたことにより、一般的な企業サーバー上でシミュレーションを実行することが可能になりました。
  • 「ビッグデータ」の可用性: ERPやAPSソフトウェアなどから供給されるデータ量の急激な増加と可用性の向上により、IT部門だけではなく、ビジネスユーザーも貴重なデータをシミュレーションに活用できるようになりました。また、データ量が増えるほど、より正確な分析が可能となります。
  • 新しいサプライチェーンシミュレーション・ソフトウェア: シミュレーションソフトウェアの使用は、極めて複雑であることなどから、これまでエンジニアや科学者に限定されてきました。ですが、 ラマソフトのソリューションを活用するなど、シミュレーションを企業サプライチェーンデザインを実践するうえでの重要な構成要素として応用する企業が増えています。

需要:新たなビジネス動向

市場の変化するスピードや不安定さはますます加速しており、それに伴い消費者行動も急速に展開しています。それはつまり企業が継続的にそのサプライチェーン戦略と運用を分析し適応させていく必要があることを意味しています。企業は迅速に行動する必要がある一方で、組織内で本格的に展開する前に新戦略を現実に即した環境で検証を行う余裕のないことがほとんどです。その代わりに、企業は、サプライチェーンの動きをシミュレーションし、その変動や、変更により生じるコスト、サービス、持続可能性、リスクを含むパフォーマンスへの影響を予測する必要があります。

ビジネスでのシミュレーションテクノロジーに対するニーズの推進力となっているのは?

  • 変化のスピード: これまで数年、あるいは数十年にわたり使用されてきた製品モデルは、今や毎年、さらには数カ月ごとに複数回変更されるようになっています。これは、新製品の投入と旧製品の段階的廃止を継続的に管理する必要があることを意味しています。その間、従来の旧世界市場は、新世界市場の全く新しい消費者グループによってその存在感を弱めてきており、需要とサプライチェーンに大転換が生じていることを示しています。
  • 不安定: 物流と予測不能性は新たな基準となっています。燃料コストやその他の原価コストは浮き沈みが極めて激しく、商品の総サプライチェーンコストに大きな影響を与えています。 コスト対策が突然失敗して利幅が下がったり、ひとつのサプライヤーに依存していたりすると、サプライチェーンは不安定になります。通関が混雑したり遅延すれば、リードタイムの深刻な問題を引き起こします。
  • 新しい消費者行動: 現在の消費者は、わずか数年前の消費者とは全く異なる行動を見せています。eコマースの台頭により、消費者の購入パターンや期待は大幅に変わっています。顧客が価格をリアルタイムで比較するような、電子取引を行っていない従来型の企業に対して、顧客が店舗から離れていかないよう競争力のある価格設定と戦略を提供しなければならないという課題を突きつけています。即日配送サービスは、需要の達成と製品の在庫管理についての新戦略の検討を余儀ないものにしています。

適切でない場所にキャパシティを拡大する巨大な投資をしたり、需要がピークとなる期間に在庫を切らすなど、誤った判断により、リストラの断行が不可避なものとなったり、企業の倒産につながったりすることもあります。エンタープライズシミュレーションを通じてこういった決定の影響を予測することは、 決定を実際に実行に移す前にその判断が正当だったかを確認し、リスクを削減するのに役立ちます。上記の要素により、拡張性があり、使いやすいシミュレーションの需要拡大の要因となっています。

 

ラマソフトのエンタープライズシミュレーション・テクノロジー

独自のSimServer™ エンジン

ラマソフトは、企業サプライチェーンに運用できるシミュレーション分野に関して深い専門知識を持っています。長年にわたり、ラマソフトは、独自のシミュレーションテクノロジー『SimServer』の開発を続けてきました。

SimServerは、エンタープライズサプライチェーン向けに特別にデザインされた唯一の離散事象シミュレーションエンジンで、最初からSKUやトランザクションレベルの詳細に取り組むためのハードウェアによる拡張を考慮して設計されています。

LLamasoft® Supply Chain Guru® は市場をリードするサプライチェーンデザイン・アプリケーションで、SimServerエンジンを含む複数の最適化テクノロジーとシミュレーションテクノロジーを単体のユーザーインターフェースおよびデータモデルへと統合しています。さまざまな分析テクニックを一元化されたアプリケーションへと統合することにより、Supply Chain Guruは、最適化とシミュレーション検証を迅速に繰り返すことが可能となっています。

Supply Chain Guruシナリオマネージャーは、変数の素早い調整や多数の「what-i(f もしも)」のシナリオの作成、感度分析を可能にし、分析プロセスをさらに向上するよう支援します。また、これらのシナリオはローカルで実行することもできますが、ラマソフトクラウド環境で実行すればより素早く並列処理することが可能です。

「what-i(f もしも)」のシナリオを素早く簡単に生成、解決できるようになったことで、サプライチェーンデザインに対するビジネスの見方は変化しています。個々のソリューションを評価するのではなく、ラマソフトのテクノロジーを活用すれば、幅広い選択肢を評価し、実際の変動性に基づき検証してより良い意思決定を行うようになるでしょう。

 

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シミュレーション・ケーススタディ:

事例:複雑なビジネスロジックを説明する
事例:シミュレーションを使用して在庫最適化を検証
事例:生産計画と受注分散を調整する
事例:鉄道車両数の判断にシミュレーションを使用する