ラマソフト・サプライチェーン・ブログ

ラマソフト CEO、BBC 『Business Live Inside Track』番組に出演

By LLamasoft  November 26, 2018

 

去る9月25日、ラマソフトのCEO ラザット・ガウラヴがBBCのBusiness Live Inside Trackに出演し、ラマソフトについて、また数多くの大手グローバル企業のサプライチェーンをどのようにデザインしているのかについてインタビューを受けました。

本ブログではインタビューの内容(日本語訳)をご紹介します。

 


サリー・バンドック:最近は、個人にとっても企業にとっても、商品をいつでもどこでも必要なときにすぐ購入できることが極めて重要になってきましたね。

 

ベン・トンプソン:そのことについて我々消費者は普段ほとんど意識していませんが、すべてはサプライチェーンによって支えられています。サプライチェーンは、誰かがそれをデザインする必要があり、どんなビジネスモデルにもなくてはならないものです。

 

サリー・バンドック:SCM (サプライチェーン・マネジメンント) に携わる関係者を対象にした最近の調査によると、実に80%の関係者が、今後5年で、デジタル化されたサプライチェーンが企業のビジネスモデルを支配するようになると考えています(情報元:MHI & Deloitte 2017)

 

ベン・トンプソン:また、63%の人が、サプライチェーンに関する十分なスキルや知識を持つ人材の採用と確保が企業に立ちはだかる最大の障害であると答えています。

 

サリー・バンドック:そしてサプライチェーンのビジネスをグローバルでサポートしているのがラマソフト社であり、顧客にはユニリーバ、マイケル・コース、イケアといった企業が名を連ねます。

 

ベン・トンプソン:ラマソフトは米国ミシガン州に拠点を置く企業で、過去3年間で社員数をそれまでの2倍にし、現在約500人が業務に従事しています。その中のお一人が、CEOであるラザット・ガラガヴ氏です。ようこそBusiness Liveにお越しくださいました。

まずは最も基本的なことからお伺いしたいと思います。私を含め多くの人が、「製品は注文すれば届くもの」と考えていて、サプライチェーンマネジメントという存在を認識していません。しかし実際には、だれかがその仕組みを考え、デザインし、プロセスに落とし込んだということですよね。それが御社がやっていることだと思いますが、どんなものなのでしょうか?どのように行っているのですか?

 

ラザット・ガウラヴ:舞台裏では極めて複雑なことが起こっています。店舗に注文した製品を自宅で受け取るための顧客のフルフィルメントの裏には、バリューチェーン(価値連鎖)が循環しています。まず原材料から始まり、生産・製造に進み、物流ネットワークから輸送ネットワークを経て、小売店舗や消費者の家にまで届きます。拠点、物理的インフラ、確保すべき在庫レベル、生産工場の規模、倉庫の運用方法、輸送ルートの選択など、製品が適切なタイミングと適切な量で届くよう、考えなければならないデザインや計画は数多くあります。

 

サリー・バンドック:ガウラヴさんは、サプライチェーンの世界で実に20年ほどに渡る経験をお持ちで、業界の第一人者のような存在です。『Supply Chain for Dummies』  という本の著者でもあり、5ヵ月ほど前にラマソフトのトップとして招かれたとのことでしたが、これまで業界の激変を目の当たりにしてきたのではないでしょうか。消費者である我々は、朝、商品を注文して、午後には届いてほしいと望むようになるなど、消費者の要求はかなり高まっています。消費者の期待値が変化するに伴い、さらにテクノロジーが供給を根本的に変えてきています。

 

ラザット・ガウラヴ:最も変わったのは消費者の期待だと思います。消費者の期待値に世代交代があったと言えます。オンラインショッピングが台頭し普及したことは言うまでもありませんが、バックグラウンドデータが容易に活用できるようになったことや、コンピュータのホースパワーが強化されたことにより膨大なデータからマネタイズ(収益化)が可能になったことが挙げられます。これは20年前には、いや5年前でも想像できなかったことです。

 

ベン・トンプソン:こういったことを考える際に、Amazonを例にとって見てしまう傾向があることは危険だと思いますが、利益をあげているという点においては完ぺきな実例です。先日、英国エセックスにあるAmazonの倉庫を訪れたのですが、多くのセクションでロボットが完全導入されており、棚から商品を取って配送に流す作業を行っていました。すべての企業がAmazonのような企業規模であればそれでよいと思いますが、一日数個程度しか製品を売っていない小さな会社の場合はどうなるのでしょうか?サプライチェーンを向上させることは可能ですか?Amazon規模の予算を持たずして、どのように競合他社と渡りあうことができるでしょうか?

 

ラザット・ガウラヴ:サプライチェーンにおいては、密度の経済や規模の経済があります。しかし、その密度を提供することができる第三者プロバイダーというものもあります。サードパーティーロジスティクス(3PL)企業と呼ばれ、弊社と連携しながら、複数の小規模企業からネットワークやオペレーションを集め、大規模レベルの高度な知識や能力を発揮しています。すべてがロボットによる運用である必要はありません。むしろ、今は貿易・関税が大きなテーマになっていることもありますし、どの配送センター、どの店舗、どの製造工場に在庫を置くべきか、輸送ルートはどうするか、調達先はどこにするか、といったことについてよりスマートな意思決定が求められます。

 

サリー・バンドック:ラマソフトのクライアントには、ユニリーバ、ネスレ、イケアといった世界的なサプライヤー、ディストリビューター、小売業者が名を連ねていますが、そうした企業はBrexit(英国のEU離脱)と呼ばれる、予測が非常に難しいシナリオに対してどのように準備を進めているのでしょうか?

 

ラザット・ガウラヴ:不確実な要素が非常に多い分、我々もやらなければいけないことがたくさんあります。不確実性がある場合は、あらゆるシナリオを想定しなければなりません。ですから、ラマソフトはクライアントがデータやネットワークを取得して、デジタルツインを作成するためのサポートを行います。物理的なネットワークのデジタルツインを作り、すべてのデジタルシナリオを検証します。しかし現実は、貿易&関税の問題であれブレグジットであれ明確な政策の方向性がない状態で、中国、米国、メキシコ、NAFTA(北米自由貿易協定)間での議論がされても、不確実要素がかなり多く、時には関税が売り上げの10%~40%にまでのぼってしまう場合もあります。そのため企業は状況を注視しつつ様々なシナリオを試すわけですが、大きな資本投資は先送りしていますので、結果として在庫資産が徐々に増えており、経済にとって良い状況とは言えません。

 

ベン・トンプソン:いろいろとご説明くださりありがとうございます。一般に認識されていない分野ですが、非常に興味深いですね。本日はありがとうございました。

 


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