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アボカドサプライチェーンの5つのユニークな特徴

By LLamasoft  December 6, 2018

トルティーヤチップを食べる際には、誰もが十分なワカモレ(アボカドをすりつぶして作るメキシコ料理)をつけて食べたいと思うことでしょう。しかし、アボカドがトルティーヤチップの上にのってテーブルに出されるまでに、どのような道を辿ってきたか想像したことがありますか?あなたをあっと驚かせるような『アボカドサプライチェーン』の5つの特徴をご紹介いたします。

1.急拡大したアボカドの需要

アボカドの需要が急拡大していると聞いても、驚くことではないでしょう。あなたもアボカドディップを食べたり、スムージーに入れたり、スポーツ観戦(この時アボカドの人気が特に上がります)をしながらワカモレを口にしたかもしれませんね。しかし、いったいどのくらい需要が拡大したのかご存知でしょうか?USDAによれば、米国では各州都での消費量はこの30年で443%も増加したとのことです。アメリカ人一人あたり、一年間に平均7ポンド(約3kg)のアボカドをを消費しています。より分かりやすく個数で表すと、2014年に米国内で消費されたアボカドの数は42憶5,000万個に上り、これは2005年の消費量の2倍にあたります。

2.需要が急増したさまざまな理由

アボカドの需要拡大にはたくさんの要因があると考えられます。なかでも注目すべきは1990年代後半に、メキシコ(世界最大のアボカド産地)から米国への輸入制限が解除されたことでしょう。また別の要因としては、米国におけるヒスパニック(スペイン系アメリカ人)の人口増加があげられます。現在米国に住むヒスパニック系の人口はおよそ5,750万人にのぼり、ヒスパニックの伝統的な料理の多くにアボカドのクリーミーなおいしさが活かされています。さらに、脂質が健康に良いと見直される動きが高まり、アボカドに含まれる一価不飽和脂肪酸が注目されたことも要因の一つと言えます。最後に、スターバックス、サブウェイ、バーガーキング、パネラブレッドなどの有名な飲食ブランドがアボカドを提供していることも要因の一つに挙げられるでしょう。もちろん、アボカドの急激な需要拡大に貢献している要因は他にもあるかもしれません。

3.特殊な収穫プロセス

アボカドは木の上で熟しますが、すぐに食べごろにはなりません。これがアボカドのサプライチェーンを複雑にしています。食べごろになるまでにかかる期間は数日から長いと数週間になることもあります。期間は、木から摘み取る際の成熟度、倉庫の室温、アボカドの種類(たくさんの種類があるがハースアボカドが最も一般的)によって異なります。また、完ぺきなアボカドを生産するためには、一定量の日光と降雨が必要です。一年を通して完ぺきなアボカドを生産できる地域はごくわずかであり、そのうちの一か所がメキシコです。ある年のカリフォルニアでは、熱波により7,500万ポンド(約34,000トン)近くのアボカドが廃棄されるなど、気候は供給に影響を与える大きな要因となっています。それでも、サプライチェーン全体の複雑さの前では、収穫はその一つの要素にすぎません。

4.コールドチェーンが必要不可欠なアボカド

ご存知ない方が多いかもしれませんが、アボカドを食べごろの状態で食料品店に届けるには、冷蔵輸送しなければなりません。アボカドが冷蔵食品コーナーに並べられていることはほとんどありませんが、配送中(陸路、空路、航路すべてにおいて)のコンテナは通常、摂氏1度が適温です。また、アボカドのサプライチェーン管理者は、温度が低くなりすぎないよう注意する必要があります。温度が低いとアボカドは縮んでしまいます!さらに、日光にあたりすぎないようにもしなければなりません。熟しすぎや腐敗の原因になります。

5.アボカドのちょうど良い適度な硬さ(アボカドはフルーツです!)

消費者は、あたかもアボカドの収穫とサプライチェーンにかける労力が十分ではないかのごとく、アボカドを購入する際に激しく選り好みします。みなさんも経験があると思います。陳列されたアボカドの硬さを確認するのです。硬すぎても柔らかすぎても失格です。ちょうどよい硬さでないとだめなのです!このデリケートなバランスと格闘するためにアボカドのサプライヤーが導入しているものの一つが成熟させる施設をサプライチェーンに追加することです。もし今度、硬いアボカドに遭遇したら、ひとつ購入し家に持ち帰って紙袋に入れ、食べごろになるのを待ってみてください。その日の晩に完ぺきなワカモレを作ることはできないかもしれませんが、非常に複雑なアボカドのサプライチェーンに敬意を払うことはできるのではないかと思います!

 

 

 

 


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